沈没した戦艦比叡の発見の報を聞いて

戦艦比叡はキングストン弁を開いて自沈しました。

ところが、比叡の船体は海底で千切れていました。

気の早い連中はきっと、

「比叡は戦闘中に爆発して沈んだ!」

と言い出すでしょう。

でもね。

 

日本の戦艦は沈むと必ず爆発する

大爆発して沈んだことで有名な大和。

静かに沈んだはずなのに海底で粉々だった武蔵。

魚雷で転覆した金剛は火の気もないのに大爆発。

いずれも大爆発して沈没しています。

 

マレー沖で沈んだイギリスの戦艦プリンスオブウェールズを日本海軍がサルベージして使おうかと検討したとか、

蜂の巣になって、最後は自沈したビスマルクが海底で静かに眠っていたのとは対象的です。

 

諸悪の根源は役立たずの三式弾

一般的な砲弾は装薬と弾薬に分かれています。

弾薬は信管が装着されているか、弾薬庫の温度が上がらない限り爆発しません。

一方、装薬は火がつくとぱーっと燃えるので、弾薬係は布の靴を履くくらい気を配ります。

ただし、砲身に装填するときはボンという感じで扱います。

つまり、落ちたぐらいでは装薬は爆発しません。

0:35 砲弾を装填
0:43 装薬を装填

 

装薬と弾薬の爆発の違いはこちら、

6:00 最初に吹き出すのは装薬(パウダー)の炎です。

6:03 そして大爆発。こちらは装薬の炎で誘爆した弾薬です。

 

火災を起こしてない日本戦艦が転覆して沈む原因は、装薬でも通常弾でもないでしょう。

他国の戦艦は転覆しても爆発しない、日本の戦艦は転覆すると爆発する、となると他国の戦艦が持っていない「三色弾」が原因と考えるのが普通です。

日本海軍もその疑いは持っていましたが、「爆発の煙の色が違う」と判断して終わります。

でもね、それは調査ミスです。

こう考えるといいです。

転覆することで三色弾が落下ー>衝撃から爆発ー>さらに弾薬庫が誘爆です。

こうなると、爆発の煙自体は通常弾の爆発の色になりますね。

フッドの爆発も、ビスマルクの砲弾がフッドの隔壁を破壊ー>火災の炎で装薬が燃えー>弾薬庫が誘爆ですからね。。

 

 

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